旅の初日・米子大瀑布 27年ぶりに訪れた白神山地・青池 9月13~23日、車にテントとサバイバルグッズを積み込み、アシスタントのこうちゃんと東北・北海道を周遊。宿には一度も泊まらず、すべてテント泊の旅となった。 宿泊費は浮くし、各地の温泉に入れるし、地べたで寝ると目覚めが爽快でエネルギーがチャージできるしと、いいことずくめだった。真冬以外の旅行はこのスタイルが定着しそうだ(ただし小樽の森では9月なのに凍死しかけた。北海道はやはり試される大地であった)。 東北は日本海側を中心に探索。各地の遺跡や埋蔵文化財センターを巡る。ローカルな土偶のチェックとともに、トチノキやオニグルミの植生も広範囲にわたって観察できた。 北海道には車ごと フェリー で渡航。本州最北端の地、大間崎から函館へ渡る。道内では函館~著保内~余市~小樽~札幌~旭川~恵庭~函館と、道南と道央を巡る。土偶が出土した遺跡周辺の地形や植生の観察、また気になっていた フゴッペ洞窟 の見学もできた。 各地で見られる堅果類の植生の中心的分布と土偶の様式が見事なまでに高い相関を見せており、あらためて自説の正しさを認識する旅ともなった。付近の森を見て「あ、ここの埋蔵文化財センターには〇〇の形態や紋様を持つ土偶があるはず」と予測を立て、実際に行ってみると本当に想像通りの土偶が収蔵されているということが何度もあり、森に暮らす古代人たちと対話しているかのような感慨を覚えた。 また、三内丸山遺跡では、実物を観察しながら中期土偶の解読も行った。こちらも多くの発見と成果が得られた。いずれどこかで発表することになるだろう。 5000年前にタイムリープ・三内丸山遺跡 地獄型テーマパーク恐山 函館郊外にある橡木神社・樹齢800年のトチノキの霊木 小樽へ向かう車内 雨に降られる 黒岳山頂 1兆円をドブに捨てたカエルさんと記念撮影 ぼくはきみの正体を知っている